携帯計算機環境関連(PCMCIAカードなど)
- 100Base-T Ethernetカード
TDKと
オーエヌ電子の2社が展示していた。
TDKのものは、現在のPCMCIAに代わる新しいカード規格である
CardBus用のTYPE IIカードで、CardBus対応のPCでないと動かない
(対応しているPCはまだ2〜3種類らしいが、今後増えるとのこと)。
オーエヌ電子は、これに加えてPCMCIA用のTYIE IIIカードも出品していた。
- MP対応ISDNカード
(NTT-IT)
MP(Multilink Protocol)は、
ISDNを複数本束ねることで高速な回線を提供する技術で、
例えばIIJなどはこれによる
ダイアルアップIP接続サービスを行っているが、
この機能を組み込んだISDNカードである。
- 33600bpsモデムカード
規格化が進められているV.34オプションにより、
従来28800bpsまでだったモデムでの接続が33600bpsまで可能になる。
これに対応したカードをTDKとNTT-ITが出展していた。
特にNTT-ITのものは、10Base-TのEtherカードも1枚に収めた、
現時点では最高水準の多機能カードである。
- VIP for Windows (ソニー)
移動する計算機を認識するためのプロトコルである
VIP(Virtual IP)は、従来基本的にUNIX上でしか動作しなかったが、
これをWindowsに移植したもの。
今回はWindows NT上での実装とデモを展示していた。
Windows 95については「間に合わなかった」(説明員談)らしい:-)。
- 携帯端末「SpacePad」(NTT-IT)
東芝のLibrettoを縦長にした程度の大きさの端末。
キーボードはなく、ペン入力を用いる。主な仕様は次のとおり。
- 重量: 600g
- CPU: 486SX33MHz
- メモリ: 8MB
- 内蔵HDD: なし(ディスクは全部PCMCIAカードで供給)
- PCMCIAスロット: TYPE III 1つ(もしくはTYPE II 2つ)。
TYPE IIIのHDDカードを挿せば270MBまで増やせるが、
これを挿すとEtherカードを挿すスロットがなくなるため、
なんだか間抜けである。
- OS: Windows 3.1(95は重すぎて動かないのだろう)
これにUNIXを入れたいとは思わないが、
入れたらどんなことになるんだろうという興味はある:-)。
Interop日記