BEYOND THE MATsuri
〜オープンソースまつりの内側〜
法林 浩之
日本UNIXユーザ会
hourin@suplex.gr.jp
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映画の紹介
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BEYOND THE MATsuri(ビヨンド・ザ・まつり)
- そう言われてみれば似ているかも
- プロレスは、日頃鍛えた体と技をマットの上で見せる
- オープンソースまつりも、日頃鍛えた体(?)と\
- 技(ソフトウェア)を会場で見せる
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まつり以前 〜jusの展示会の歴史〜
- UNIX Fair
- 1986年〜1995年まで年1回ずつ10回開催
- 商用UNIXの隆盛とともに規模拡大
- 1995年ごろから商用UNIX衰退
- 出展社減少→出展料収入減→赤字に
- 「UNIX」では客を呼べなくなった
- Network Users' 1997
- 1997年3月開催
- 「ネットワーク」(インターネット)をテーマに
- でもやっぱり客を呼べなかった
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新しい展示会の模索
- コンセプト
- 商業展示会とは違う雰囲気を作りたい
- 個人が使うUNIX、PC-UNIXに焦点を当てたい
- コードネーム「まつり」
- 1998年4月には名前が出ていた
- 当初は「PC-UNIXまつり」などと呼ばれていた
- 「オープンソース」という言葉はまだなかった
- 私が初めて聞いたのは1998年11月のPerl Conference
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立ち上げ
- ぷらっとホームとの出会い
- 同じようなことを考えていたらしい
- ヒロセイベントスペース(秋葉原)が会場候補に
- 時を同じくしてオープンソース運動が活発に
- ユーザグループを集めた展示会を開こう
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オープンソースまつり '99 in 秋葉原
- 会期: 1999年11月12日(金)〜13日(土)
- 場所: ヒロセイベントスペース
- 展示
- 企業10社、ユーザグループ10団体
- ステージ発表21件
- セミナー
- 来場者数: 7300人
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まつり'99の開催結果
- 平日の来場者が少ない
- 初日(金曜)2000人、2日目(土曜)5000人
- みんな仕事では来れないのか?
- 展示レイアウトの失敗
- 1階にユーザグループ、地下1階に企業を配置
- 地下1階に人が行かない
- 来場者は、ユーザグループを見にきたついでに企業も見る
- 収支は赤字に
- jusとぷらっとホームが負担
- ある程度は覚悟していた
- 「まつり」らしい雰囲気を作ることはできた
- 周囲の評価も良かったらしい → 2回目を開催しよう
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オープンソースまつり 2001 in 秋葉原
- 会期: 2001年2月10日(土)〜11日(日)
- 場所: ヒロセイベントスペース、ダイドウホール
- 展示
- 企業5社、ユーザグループ17団体
- ステージ発表29件
- セミナー
- BOF
- 無料7件
- ユーザグループに部屋を提供して自由に使ってもらった
- 内容はセミナー、討論などさまざま
- 来場者数: 8000人
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まつり2001の開催結果
- 参加団体は増えた
- 休日2日間にしたが、来場者はそれほど増えなかった
- 季節的な問題?
- あるいは、思ったほどオープンソース人口は増えてないのかも
- 前回よりもさらに「まつり」らしい雰囲気になった
- 周囲の評価も良かったらしい
- しかし収支が全く改善しなかった
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財政面の苦労
- 出展料
- 会場が狭いのでコマ数を稼げない
- ユーザグループから出展料を取れない
- セミナー参加費
- jus勉強会価格では大きな収入源にならない
- しかし価格を上げると参加者が集まらない
- 協賛金
- 運営を業者に委託すると高くつく
- 会場設営やパンフ作成など
- jusで行うのは困難なので外せなかった
- 会場費が高い
- 財政的にはぷらっとホームなしには成立しなかった
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会計報告(まつり2001)
- 収入: 135万円
- 支出: 1100万円
- 業務委託費 630万円
- 会場費 400万円
- 交通費 25万円
- その他 45万円
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「まつり」をやって良かったこと/悪かったこと
[良かったこと]
- コミュニティを集めることができた
- 特に、BSDもLinuxも区別なく集まった点は意義深い
- 雰囲気的には、当初考えていたものができた
[悪かったこと]
- 経済的に成り立っていない
- ユーザグループを「お客さん」扱いしてしまった
- jusの負担が増えるがjusには労力はない
- 共同でイベントを作るという意識がお互いに必要
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「まつり」を継続するには
- 経済モデルの確立が必要
- 商業展示会モデル
- コミケモデル
- バーベキューモデル、など思案中
- もうからなくてよいが収支均衡になることは必要
- 専属に近い形で動く人が毎回1人は必要
- 日頃から仲良くする
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私と「オープンソースまつり」
- 「まつり」とは…
- 辞書や文献によると、\
- 「神々に感謝の意を表すために、人々が集まって行う諸行事」\
- と書いてある
- 「オープンソースまつり」とは…
- オープンソースの神々に感謝するための行事、かもしれない
- 自分の生活に欠かせないソフトウェアを作ってくれた人達に、\
- 感謝の心を忘れてはいけない
- 無料で使えるぞわーい、で終わってはいけない
- 自らの感謝の意を、このイベントに込めた
- オープンソースの精神的な部分を多くの人に伝えていきたい
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まとめ
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