インターネット利用者は急激な増加傾向にあるが、パソコン通信に比べるとその 数はまだ少ない。よって、流れる情報量もパソコン通信の方が多いが、それらの 情報は通常そのパソコン通信内でしか見ることができない。ところが、最近はパ ソコン通信もインターネットの1組織として接続され、インターネットへの電子 メールの送受信や、NetNewsの購読・投稿を行うことができるようになってきて いる。そこで、このような接続形態を生かして、パソコン通信内でまとめられた 震災情報をNetNewsなどを通じてインターネットに流す(あるいはその逆)という 形で、パソコン通信とインターネットの連係が図られた。
電話回線の混雑や停電の問題があるため、地震直後に被災地で通信することは困 難だが、それらの問題が解消されればパソコン通信による情報交換は有効な手段 となる。実際、被災地からも多くの情報がパソコン通信によって発信されたほか、 避難所にパソコンを置いて被災者が情報を入手するという試みも行われた。